2017年06月12日
なたに泣かれる

森はそれほど長くない。
でも、俺にとってこの森は恐ろしく長い。
一歩一歩ごとにまるで錘を足をつけられていくかのように重くなるDPM度身訂造。
森は坂道だった。
だからなのかもしれない。別に理由があるのかもしれない。
その別の理由を頭の中で探す。
………いや、正直、その理由なんてとっくの昔に分かってた。
あの頃から俺は何一つ変わってない。
宇宙なんて大嫌いだった。
星を見るのもいやだった。
夜、星空を見上げてこぼれる涙は、きっと憎しみからだったのだろうDPM點對點。
でも晴らす相手がいない。
憎しむべき対象がいない。
だから俺の目からこぼれる涙は自然と地面に吸い取られた。
それが俺の心の行き着く先なのかもしれない。
地面に吸い取られていく涙はきっと、届くに違いなかった。
人は死ぬと星になるんじゃない。
星になんかなってたまるものか。
星になんてなられたら、俺はきっとそれすら恨んでしまいそうで。
だから怖かった。
夜、星を見上げては泣き続けた。
涙は落ちる。
落ちる涙は、きっと届くだろうと信じて。
「泣かないで………ください。あと、私も辛い………」
泣いている?
地面に吸い取られていく涙は過去の回想で………じゃない。
そうだ、今地面がぼやけているのは俺が泣いているから。
だから、
「ごめん、泣くつもりは………っDPM枕頭!」
ズザーッ
俺は木の根っこに脚を引っ掛けて転んでしまう。
だから歩くときは気をつけなくちゃいけないんだ。
Posted by exlovea at
13:17
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