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exlovea
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2017年07月28日

です、デムワさん



もっとも、われわれにそれが解決できるかどうか確認できていたなら、ずばらしかったでしょうがね」ケプラーの目が、一瞬きらりと光った。「じっさい、計画はいくつかあったのです」
「ところがそこへ、〈ヴェサリウス〉が、白鳥座でティンブリーミーの船団と出くわしてしまった」ジェイコブが口をはさんだ。
「そのとおり。ですから、それが成功していたかどうかは、われわれにはわかりまぜん。それらの計画は、わたしがほんの子供のころ立てられたものでした。いまでは、どうしようもなく時代遅
れになっています。そしておそらくは……停滞場なしで降下を敢行していたら、必ず犠牲者が出ていたことでしょう……いまや、〈サンダイバー計画〉にとっては、時間流の制御が必要不可欠健康飲食
なっていますし、その結果に不満を漏らすつもりは、毛頭ありません」
科学者の顔が、ふいに暗くなった。「ところが、つい最近になって事情が変わってきました」
ケプラーは黙りこみ、絨毯を見つめた。ジェイコブはしばらく彼に目をそそいでから、手を口にあてて咳払いをした。
「その件についてですが──データネットには、〝太陽霊《サンゴースト〟とやらについての言及はまったくないし、〈ライブラリー〉に特別の惰報提供を依頼したのに、やはり言及はありませ
んでした……1=ABの許可を持つわたしが頼んだのにですよ。ですから、この旅のあいだに、この件に関して、少しお話を聞かせてもらえないだろうかと思っていたところなんです」
ケプラーは神経質そうに、ジェイコブから顔をそむけた。
「水星の外にデータを持ちだず準備は、まったく整っていないんこの発見に関しては……政治的な判断がともなっており、そのために、ご説明は水星基地に着くまで待っても
らわなげれぱなりません。あちらに着いてしまえぱ、あなたの疑靜脈曲張問にはすべて答えてさしあげられるはずです」ケプラーは心から申しわけなく思っているようなようすだったので、ジェイコブは
しばらくその問題には触れないことにした。だが、これはよくない兆候だった。
「もうひとつだけ、情報の断片を教えてあげられると思うよ」とファギンが言った。「あの会合以来、もういちど降下が行なわれたんだ、ジェイコブ。そしてその降下では、ソラリアソのなかで
も、最初に発見された平凡なタイブしか発見されなかったという。ケプラー博士に強い関心を抱かせるにいたった二番めの種族は、見つからなかうたのだ」
すでにケプラーから、これまで観測された太陽に住む生物には、ニタイプがあることはざっと説明されていたが、ジェイコブにとっては、それはいまだに混乱のもとでしかなかった。
「つまりそいつは、博士のおっ  


Posted by exlovea at 12:35Comments(0)

2017年07月05日

という音につづ



星人は言った。その両腕は、目の前のテーブルの上で組まれている。銀色のローブのゆるやかなひだが、テーブルの表面の半分を覆っていた。
展望窓に向ぎなおろうとして、ジェイコブはわずかにふらついた。太陽の円盤が、ゆらいでいるように見えた。
「だいじょうぶですか?」ブリングが心配そうに言うて、立ちあがりかけた。
「だいじょうぶ。だいじょうぶだ、手を貸してくれなくてもいいよ」ジェイコブは片手をあげて異星人を押しとどめ、「ちょっとまいってるだけだ。あんまり寝てないんでね。コーヒーがいるな」
ジェイコブはフード・マシーンまでよろけるように歩いていったが、その途中でふと立ちどまり、向きなおって.もういちどまっ赤に燃える太陽を見やった。
「太陽が、まっ赤だ!」呆然として、うめくように言う。
「あなたがコーヒーを入れているあいだに、そのわけをご説明しましょうか?」
「ああ、たのむ」ジェイコブは黒々とならぶフード・マシーンに向きなおり、コーヒーの機械を捜した。
「ライオット窓は、単色光しか通しまぜん」とカラははじめた。「この窓自体は、いろいろな特性を持つ何種類もの丸いプレートでできていてーなかには光を偏光させるものもあるし、光の透過を遅らせるものもありまず。それらがたがいに回転し、最終的に、どの波長に光を透過させるかを決定するわけです。
銀河文明の水準では、これはひどく遅れたしろものではありますが、なかなかに精密で巧妙な細工で……ちょうど、電予の世の中に、人聞のなかにも〝スイス〟時計を好む者がいるのと同じようなものでしょう。あなたがたか〈ライブラリー〉を使いこなせるようになったなら、このような……骨董品?……は、古ぼげてしまいますよ」
ジェイコブは、いちばん手近の機械にかがみこんだ。どうやらコーヒーのサーバーのようだ。透明のふたがあって、その奥に小さな台があり、台の底には金属の排水格子がある。適切なボタソを押せぱ、使い捨てのコップが台の上におりてきて、内部のパイプからお待ちかねの苦いブラック・コーヒーが注ぎだされるはずだ。
カラの声をぼんやりと聞きながら、相槌を打つことだけは忘れなかった。「ははあ……ふうん、なるほど」
ボタソの列の左端に、緑のランプのついたやつがあった。衝動的に、ジェイコブはそれを押した。
かすんだ日で、機械を見まもる。そらきた! ブーソいて、コトンという音! コップがおりてきたんだ! さあて……おや、どうしたっていうんだ?
コップのなかに、黄色と緑の縞の、大きな錠剤が]錠落ちてきた。
ジェイコブはふたをあけ、コップをとりだした。一拍置いて、それまでコップのあった場所に熱い液体が逝り出て、下の排水格子に消えていった。
狐につままれたような思いで、彼は錠剤を見おろした。なんだか知らないが、こいつはコーヒーじゃない。左の手首で、片方ずつ目をこする。そして、いま押したボタンに、非難の目を向けた。
ボタンにはラベルが貼ってあり、いまでははっきり読みとることができた。それには、〝ET 用合成栄養飲料〟と書いてあった。
ラベルの下には、データ・スロットからコ  


Posted by exlovea at 12:37Comments(0)